人が集まる魅力的な会社をつくる 第2回

人材採用に成功するためには、応募者が他社と比較したとき自分の会社に興味を持ってもらえるよう最小限の処遇と労働条件を提示することが重要です。
「賃上げ」や「残業規制」など環境は変化しています。難しい課題ではありますが、実際の成功例を見てみますと、以下のような雇用条件を整えることで人材採用に成功しているのでいくつか紹介します。

日給月給制から月給制へ変更

建設業界ではまだ日給月給制の人材募集広告を多く見ます。
日給月給制 が 必ずしも悪いわけではないのですが、応募者にとっては、「工事ができない日は給与も無い」と思ってしまい、所得が不安定なのでは?という印象を与えます。
そのためか日給月給制より月給制の方が応募が多いのが現状です。

人手不足が深刻な場合、賃金総額のコントロールをしつつ月給制への変更を推奨します。
仮に今すぐ賃上げが出来ない場合でも、月給制への変更をすることにより応募者獲得の効果は期待できます。

天候などの影響で日給が出せなかった日の金額を計算して、その分が負担可能であれば賃上げの意味も含めて検討してみるのはいかがでしょうか?

週休2日制

だいぶ建設業界でも週休2日制は増えてきています。
しかしまだまだ、人材を募集する際に「週休2日」を条件提示することで、応募者を獲得の期待ができます。
実際は「工期に追われて休んでる場合じゃないよ」とか「 元請けに依頼されているから無理だよ」というのが本音かと思います。

この問題を解決するには、色々な工夫が必要ですが、人材採用と置かれている雇用環境を考えると、早めに取り組まなければなりません。

すぐに週休2日制を実現するのが難しい場合でも、まず隔週休日2日や年間休日数の増加などを検討したいテーマです。

残業時間の削減

これも大変難しいテーマですが、2024年の残業規制適応もあり知恵を絞らなければならないテーマです。
もし、求人広告に残業時間が少ない記載ができれば応募者を増やす効果は大きいです。

少なくとも求人広告に「残業削減に向けた取り組み」などの記載ができるようにしたいです。
たとえば社内でブレーンストーミングなどで改善策を推進して、募集広告に反映できるようにして頂きたいです。

残業時間の削減は、応募者のニーズに合わせた雇用環境を整えるためにも、取り組むべき重要なテーマです。