キャッシュフロー改善に取り組みためにはどのような順番で取り組めば良いかを考えるためのポイントを解説いたします。
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営業キャッシュフローと借入返済の関係で考える
・利益と資金を最大化する順番
キャッシュフロー改善に取り組む際にはどのような順番で取り組むと良いのでしょうか?
これは、会社の状況によって異なりますが一般的な視点を提示します。
営業キャッシュフローと借入返済の関係で大枠の方向性が決まります。
■営業キャッシュフローと借入返済の関係で考える
A.営業キャッシュフローはプラスで、借入返済もそれ以内である場合
これは資金が増えていく体質ですから、営業キャッシュフローの更なる拡大に集中すればよいという事になります。
B.営業キャッシュフローはプラスだが、それ以上に借入返済がある場合
これは、今事業は順調ではあるが、過去の借入の返済負担が大きい体質である事を意味します。
一義的には、返済可能なレベルまで営業キャッシュフローを改善する事です。
それがどうしても難しい場合は、営業キャッシュフローの拡大に支障が出ないように銀行に協力を仰ぐこともやむを得ないところです。
C.営業キャッシュフローがマイナスで借入返済もある場合
これは、事業でキャッシュが減っている上に借入返済がある訳ですから、どんどん資金がなくなる危険水域にいる状態です。
何としてでも営業キャッシュフローをプラスにして、かつ銀行の協力を仰がざるを得ないところです。
D.営業キャッシュフローがマイナスで借入返済がない場合
これは数少ないケースですが、過去の経営で蓄積された資金があるものの毎年の事業は上手くいっていない状態です。
新しい戦略を含む営業キャッシュフローの拡大に注力すべきです。